2018年12月31日をもってトラベクトーム講習会を終了いたしましたが、
2022年4月1日より講習会に代わるe-Learning を実施いたします。
新規にトラベクトームを使用する先生方は、こちらの手順を踏んでください。
なお、トラベクトーム講習会の終了に伴い、ライセンスの発行も終了しております。また当研究会への入会も必要ございません。(ライセンス料、年会費はいただいておりません。)
一部にハンドピース(消耗品)の販売を終了したとの情報が流布しておりますが、
興和株式会社より継続して販売しておりますのでご安心ください。
なお、トラベクトームはNeoMedix 社(アメリカ)が製造しておりましたが、
2021年からはマイクロサージカルテクノロジー社(アメリカ、略称MST、Microsurgical Technology,Inc.)が製造しております。
また、トラベクトーム 本体に関しては、現在、販売をいたしておりません。
現象:切除中に時おり小さな火花が見える(発生する)というもの
この現象は器具の性質上起こりうる事であり、不具合によるものではございません。
また、上記の現象についての製造元:NeoMedix社による見解は下記の通りです。
『火花が出るのは粘弾性物質の中と気泡(空気)があれば出る事がある、それでも切れるなら問題ない』
先生方には引き続き等研究会にお力添え頂ければと存じます。
これまでダイアモックスを2点としてカウントしていましたが、アメリカで1点となったため、今後、データ提出の際は1点としてカウントしてください。
現在眼圧下降の確実性に関しては、多くの緑内障病型において濾過手術(Trabeculectomy)が
最も優れています。但しTrabeculectomyの手術合併症及び術後管理の煩雑さもまたよく知られている事実です。
この点を改善するために近年多くの非濾過型の緑内障手術術式が開発・報告されてきましたが、
古典的な線維柱帯切開術(Trabeculotomy ab externo)を明らかに凌駕し、且それに代わる物は未だないと
いうのが現状のようです。
これらの中で、トラベクトーム手術は特別の機器とViscoelastic materialの使用による一種の進化したTrabeculotomy ab internoです。当然眼圧下降成績もTrabeculotomy ab externoと大差がないと
考えられていますが、
その手技が簡単であること、結膜に全く侵襲を加える必要のないこと、
白内障手術との併用が容易な事等、古典的なTrabeculotomy ab externoに比べて多くの利点を持っており、
欧米、特に米国で急速に普及しつつある術式です。
トラベクトーム手術研究会 顧問
公立学校共済組合関東中央病院 名誉院長
東京大学名誉教授
新家 眞 先生
Trabectome®は、世界で普及している緑内障治療のための手術機器です。
国内では2010年9月に厚生労働省の承認がおりました。
当初は、製造元であったNeoMedix社の強い意向によりライセンス制がとられていましたが、
トラベクトームのすべての権利がMST社に継承されたことにより、ライセンスは不要となりました。
今後は、これまでの講習会に代わり、新たに設けられたe-Learningを受講していただくことで
より多くの方に本術式を習得していただきたいと思います。
トラベクトーム手術研究会 代表世話人
トラベクトーム認定トレーナー
北里大学医学部 眼科学 主任教授
庄司 信行 先生