よく頂くご質問

ライセンス制度に関して

どうしたらトラベクトーム手術研究会の会員になれますか?

トラベクトーム認定医になりますと、自動的にトラベクトーム手術研究会の会員となります。初年はライセンス料10,000円と年会費5,000円が必要です。2年目からは年会費5,000円が必要です。
※郵便振込用紙を送付致します

トラベクトームのライセンスを取得するためには何をする必要がありますか?

当研究会の講習会、またはNeoMedix社が海外で行う講習会(※Didacticだけでなく強角膜切片や豚眼を用いたwetlabまで行った場合のみ)を受けていただいた後、トレーナー医師による実際の手術を御施設で見学し(1眼以上)、同日、トレーナー医師によるサポートのもと、手術(2眼以上)を行っていただいた先生にトラベクトーム認定証が発行されます。
詳しくはライセンス取得フローをご覧ください。

なぜ認定を受ける必要があるのですか?

トラベクトームを正しく且つ安全にご使用いただくためです。
ライセンス制度に抵抗を感じる先生もいらっしゃるかもしれませんが、この制度には良い機器を効果的に使っていきたいという願いが込められています。製造元であるNeoMedix社の強い意向もあり、ライセンス制となっています。

講習・研修は誰でも受けることができますか?

受講資格は、日本眼科学会専門医の方となります。
認定証取得後も、日本眼科学会専門医であることが必要です。

どのような方がトレーナー医師になれるのですか?

トレーナー医師となることを希望する場合は20例以上の症例登録をトラベクトーム手術研究会に行っていただき、更にトレーナー医師登録手続きを行っていただきます。
認定にはトラベクトーム手術研究会の審査と承認が必要となります。

講習の費用はいくらかかりますか?

講習を受講されるときは、当日、30,000円を講習委託会社へお支払い下さい。
トレーナー医師の手術を見学、トレーナー医師のサポートのもとでの手術を実施されるときは、実費(トラベクトーム本体の購入費またはレンタル費、消耗品の購入費等)をご負担下さい。

講習会レベル2もウェブで申込むことができますか?

受講の施設(講習レベル2ではこの表現)にて手術を受ける患者数が集まってから、トレーナー医師との間でスケジュール調整を行い、機材の在庫を確認する必要がある為、メール等で直接連絡を取らせていただきます。

講習会レベル2は、トレーナー医師のいる施設に見学に行くことはできますか?

受講者の施設にて、トレーナー1眼、受講者2眼の手術を行っていただく必要があります。


麻酔に関して

麻酔はどういったものが使われますか?

手術は通常点眼麻酔か前房内麻酔で行われます。代案として全身麻酔もあります。
もし術後痛みがある場合は痛み止めを使用します。

前房内麻酔について、薬品名、濃度、使用量を具体的に教えてください。

前房内麻酔は、エピネフリンや防腐剤を含まない局所麻酔・注射剤のキシロカイン® ポリアンプ1%を原液のまま0.1~0.2ml程使用しております。
外来で診察時に神経質そうな患者さんや、比較的若い患者さんには使用していますが使用頻度は2~3割です。

通常のテノン嚢下麻酔で行うと、結膜から出血して隅角鏡下の手術(GSLなど)がやりにくくなります。どのような麻酔を使用すれば良いですか。

基本的に点眼麻酔だけでできる症例が多いです。
痛がったり、動いて危なさそうだったりする患者さんには、最初から前房内麻酔を行うか途中で追加します。アドレナリンを含有しない1%キシロカインを0.1mLもしくは0.2mL注射すると、ほとんど疼痛なしで手術が施行できます。
この方法ですと、結膜が水腫となって見難くなるということもありません。


手術・術後に関して

ハンドピースの先端部をシュレム管へ挿入する際に、深さが非常に重要になると思います。
先端部は目視できないので、不要な傷をつけることなくできるのかが気になります。

色素がたくさんあると線維柱帯がわかりやすいです。先端のフットプレートは線維柱帯から透けて見えますが、迷入することは少ないと思います。
実際にシュレム管に挿入するときは、あまり抵抗がありません。管腔に入れて上下に動かすと、管腔の幅の部分だけ動かせます。外れると抵抗があるので、しっかり入ったということがわかります。そこで出血したことはありませんので、その奥を損害したということはないと考えています。
隅角の部分は曲面になっているので、無理矢理真横に動かすとシュレム管を損傷する可能性がありますが、手前に引くような動かし方をすれば、問題ありません。手前にカーブしていることをイメージしながら、少し引き気味で動かすとよいと思います。
実際に焼灼しているのは、隅角に入ったプレートではなく、その手前の部分です。プレートを無理矢理壁に押し付けなくても問題なく切開することができます。

単独手術の場合、どのような粘弾性物質を使用すればよいでしょうか。

眼内に残ると眼圧上昇しやすい粘弾性物質や、灌流吸引時に除去しにくい粘弾性物質は避けたほうがよいと思います。

トラベクトームの備品は再利用できるものですか。

トラベクトーム本体は再利用可能です。
しかし、電気的に切開する機器なので、先端のハンドピース、専用灌流吸引チューブはディスポーザブルとなっています。

緑内障と白内障の同時手術の場合、トラベクトームを先に行って出血があると、視認性が悪くなりますか。
白内障を先に行う事は可能ですか。

極小切開で、レンズを入れる前までは白内障の術式を進め、トラベクトームを行い、レンズを入れる直前に創口を拡げるという方法であれば、先に白内障手術を行うことも可能です。
しかし、先にトラベクトームを行っても、出血が多くて困難だったという報告はありません。

トラベクトーム使う場合、どのような症例に選択するのがよいでしょうか。

視野障害が軽度な場合、高眼圧症で白内障がある場合は、トラベクトームを選択するとよいと思います。
緑内障の早期発見早期治療というこれからの治療戦略にトラベクトームの価値が生まれてくるでしょう。

術後点眼の抗炎症薬はNSAIDsだけですか?
ステロイドは使いませんか?
白内障と併施した場合の点眼の縛りはありますか?

術後点眼ですが、とくにNeoMedix社からの点眼の縛りはありませんが、リンデロンなどの強いステロイドを使用すると、術後ステロイドレスポンダーの割合が高く眼圧が上昇してきます。

アメリカではLotemaxという弱いステロイドを推奨しておりますが、日本では手に入らないので、0.02%フルメトロンを使い 1週間ほどでNSAIDsのみを使用します。

強い白内障との同時手術でフルメトロンにした際、翌日フィブリンが出て瞳孔ブロックになる恐れがあったので、最近は白内障との同時手術でとくに術直後に炎症が強くなりそうな場合はリンデロンAを使用しますが、炎症が落ち着き次第すぐに中止しています。サンピロは術後1日4回からスタートし、ひと月に1回の割合で、1日3回、1日2回、1日1回と減量し、中止している先生が多いようです。

モリゴニオレンズは使用できますか?

倍率が低く暗く感じるため、フットプレート挿入時にやりにくく感じます。 慣れてくればできないことはないと思いますが初心者にはお勧めしません。

対象症例など具体的な準備はどのようにしたらよろしいでしょうか。

初期の症例としては、ALTやSLTの既往のないPOAGあるいは落屑緑内障例で、IOL眼、あるいは白内障同時手術の方が宜しいかと思います。

オペガン0.4の使用はいかがでしょうか?

オペガンは単独手術の時に使用していただくのに宜しいかと思いますが、内容量が最も少ないもので結構です。

もし同時手術でされるならば通常使用されているものをそのままご使用していただいて宜しいかと思いますが、ヒーロンVだけは推薦いたしません。

単独手術の場合、これがトリガーとなって術後の白内障は発生しませんか?
発生するのであればその割合はどのくらいですか?
単独の場合、縮瞳で行うので水晶体に対するリスクは低減できるとのことですが、粘弾性物質や灌流・吸引の影響はありますか。

"There has been 3 cases reported that the tip of the handpiece nicked the capsule in the database which is less than 1%. Most of the Trabectome only cases on a phakic lens is performed in a closed pupil and iris is protecting the lens. May be that is why the reported cataract formations on these cases are very minor."

と、1%以下という報告です。ただ、これはドクターが手術に関係すると判断して報告した数なので、正確かどうかはわかりませんし、術中に触ったものということですから、粘弾性物質や灌流の影響はわかりません。

白内障手術だけでも眼圧が下がるので、トラベクトーム単独とIOL同時手術で、眼圧下降効果が違いますか?両者に差はありますか?

トラベクトーム単独手術群よりも同時手術群のほうが術前眼圧が低いにもかかわらず、眼圧下降率が同時手術群のほうが大きいということからも、同時手術のほうが眼圧の下がりは良いようです。これまでの流出路手術(ロトミーやビスコカナロストミー、ロトミー+DS+SINなど)でも単独手術と同時手術では、同時手術のほうが眼圧下降効果が強いという報告が多い(20%程度vs30%程度)ことからも、同時手術のほうが効果はあるかと考えます。

手術部品で針の鈍針ですが、ニプロのヒーロン直針、ハイドロ曲針やザウター氏ハイドロ直針、稲村先生のDKカニューラは使用できますか?

術創口のハイドレーションにはヒーロン曲針またはニプロのヒーロン直針の使用が可能です。前房洗浄時に使用するものとしてシムコ針の代用のものがあれば結構です。

シムコ針は、常備していますが、3名手術の時3個必要でしょうか。

シムコ針はトラベクトーム単独手術のときは1例につき1個必要ですが、消毒が間に合えばそれ以下でも結構です。もし白内障と同時手術となれば白内障手術装置のI/Aを使用するのでシムコ針は必要ありません。

手術手技で顕微鏡を傾けるのは、オペガンを注入した後でしょうか?
その後、ハンドピースを眼内に入れ、オペガンを角膜に垂らし、ヒルレンズをのせ、線維柱帯を確認の順でしょうか?
また、眼内のオペガンの除去には、ハンドピースIAとシムコ針IAのどちらでしょうか?

手術手順・角膜切開し、粘弾性物質を注入します。
・角膜の乾燥を防ぐため、角膜に粘弾性物質を垂らします。
・患者の頭位を術者の反対側へ傾けて、顕微鏡を手前に傾けます。
・隅角鏡(ヒルレンズ)をのせ、線維柱帯の見やすい位置を確定します。
・ハンドピースを眼内に入れ、隅角鏡(ヒルレンズ)をのせ、 線維柱帯にハンドピースの先端を刺入します。

眼内の粘弾性物質の除去
・白内障同時手術のとき:白内障手術装置の吸引灌流装置とハンドピースIA
・トラベクトーム単独手術のとき:トラベクトームの吸引灌流装置ととシムコ針IA を使用します。

術日点眼のNSAIDはジクロード、ブロナック、二フランのどれでも可能です。 術後は、眼帯で、下方のみ剥がして、点眼してもらっています。

開瞼器の種類ですが、バラッケが第1選択でしょうか?
当院には他に、スライド式、スライドネジ式、耳側切開用があります。 耳側切開用を使って予行をしましたところ、鼻側上の観察にヒルレンズが接触しました。

隅角鏡が接触せずに線維柱帯が観察できるものであればどの開瞼器でも可能です。 開瞼器を何種類か準備しておいて、問題があるようであれば手術途中で交換してください。

①開瞼器は、バラッケタイプですが問題ありませんか?
②ドレープは布製ですが、問題ありませんか?
③灌流吸引チューブは、トラベクトーム本体にセッティングしたままで、どれ位の時間大丈夫でしょうか?
術前に、全てのセッティングを終えられているようで、時間があくことがある様子でした。

①問題なし
②反対側に顔を傾けるため鼻側に水が垂れ落ちます。 これだけはなかなか改善できませんのでご注意お願いします。
③一日は問題ないと思いますが、症例ごとに灌流チューブも取り換えて使用します。

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